GeoPlayerリリース
admin | 2014 年 2 月 1 日開発者向けデバッグ支援アプリ GeoPlayer をリリースしました。
屋外でのGPSやモーションセンサーの情報を記録し、屋内でのデバッグ時に何度でも再生できます。現地でしか発生しない現象のテストに最適です。
位置情報やモーションを使ったアプリのデバッグはナカナカ厄介です。GPSを使ったアプリを制作したことのある開発者であれば、屋外に出て実際に使ってみなければ発生しない事象に頭を悩ませた事が多いでしょう。
たとえばトンネルが続く道ではGPSが思ったように動作せず、現在位置がトンネルの入口から出口へ突然ジャンプするような挙動を示すこともあります。このように現地でしか発生しない事象をGeoPlayerを使って収録したGPXデータは有益なテストリソースであると言えるでしょう。実際にその土地に行かなくても、誰かが現地収録したGPXデータを利用すれば、そこで実地テストしているかのようなデバッグが、ある程度は可能になるからです。
GeoPlayerはこういったデバッグを支援するためのツールです。GeoPlayerアプリは移動軌跡をGPXデータとして記録するためのツールで、後からそのGPXデータを記録した時と同じ速度で再生し、他のiOSデバイスに対してBluetooth経由で情報送信できます。
つまり3時間で完走したマラソンのGPXデータがiPhone(A)のGeoPlayerに記録されていれば、そのマラソンの移動軌跡を3時間かけて再生しながら、各時点での緯度経度をiPhone(A)からiPhone(B)のアプリへ順次Bluetoothで送ることができるわけです。情報を受信したiPhone(B)のアプリは、その緯度経度情報を利用して、あたかも今まさにマラソンを走っているかのように動作します。このようにiPhone(A)で再生している位置情報を利用して、iPhone(B)のアプリをデバッグすることが可能になります。
位置情報・モーション情報のシミュレーションに加えて、リージョンモニタリング(ジオフェンス)のテストを行うこともできます。