ごらんの通り「あかさたなはまやらわ」の10ボタンと「機能ボタン」と呼ばれる補助ボタンから構成されています。たとえば、「あ」ボタンで「あいうえお」の5音を入力できます。
(スクリーンショットで「漢」ボタンはE漢字。Hanabiで平仮名入力し、E漢字で漢字変換)
操作は簡単、
- 「あ」をタップすると「あ」が入力できる
- 「あ」をタップして右へスライドして放すと「い」
- 「あ」をタップして下へスライドして放すと「う」
- 「あ」をタップして左へスライドして放すと「え」
- 「あ」をタップして上へスライドして放すと「お」
という様に、ボタン上でのジェスチャーを用いて、たった1つのボタンで5音を入力することができます。ジェスチャーと「い・う・え・お」の対応付けはユーザーが変更できます。
ボタン
|
タップのみ
|
タップ後のスライド方向 (ユーザー設定可)
|
右
|
下
|
左
|
上
|
あ行
|
あ
|
い
|
う
|
え
|
お
|
か行
|
か
|
き
|
く
|
け
|
こ
|
さ行
|
さ
|
し
|
す
|
せ
|
そ
|
た行
|
た
|
ち
|
つ
|
て
|
と
|
な行
|
な
|
に
|
ぬ
|
ね
|
の
|
は行
|
は
|
ひ
|
ふ
|
へ
|
ほ
|
ま行
|
ま
|
み
|
む
|
め
|
も
|
や行
|
や
|
|
ゆ
|
|
よ
|
ら行
|
ら
|
り
|
る
|
れ
|
ろ
|
わ行
|
わ
|
|
を
|
|
ん
|
機能ボタンでは、以下の操作が可能です。
- タップすると直前の1文字を次のように変換する
- 濁音・半濁音または拗音・撥音に切り替える
- 例1: 「は」→「ば」→「ぱ」→「は」に戻る
- 例2: 「か」→「が」→「か」に戻る
- 例3: 「や」→「ゃ」→「や」に戻る
- 例4: 「つ」→「づ」→「っ」→「つ」に戻る
- タップして左にスライドして放すとバックスペース
- タップして下にスライドして放すと句読点
- タップして右にスライドして放すと「おー」などの音を伸ばす記号
Hanabiの特徴
Hanabiは、Newtonなどのペン入力機器で日本語を入力するための操作インタフェースです。Hanabiが特にその効果を発揮するのは、次のような場合の日本語入力です。
- キーボード初心者
- 日本人に馴染みの深い「あかさたなはまやらわ」の10個のボタンのみを配置しているため、従来のキーボードのように文字を探す時間が掛からない
- キーボードに苦手意識を持つ人でも、少ないボタンであれば理解しやすい
- ボタンを押してスライドするだけの操作なので、入力操作が容易に修得できる
- ペンでの操作領域が狭い機器
- ローマ字入力(26個以上のボタン)、かな入力(50個以上)のソフトウェアキーボードは画面の占有領域が大きく、作業中の文書の表示領域を狭くし、頻繁なスクロール操作などで作業性を低下させる
- Hanabiボタンは10個(または12個)しか必要としないので、画面を非常に広く有効に使うことができる
- CPU処理能力が低い機器
- 高度なペン入力機器では手書き文字認識が可能であるが、それには大変なCPU能力もしくは別途認識用のCPUを搭載する必要があり、低コストの機器では実現できない。
- Hanabiは「ペンのタップとスライド」という、ペン入力装置の基本中の基本の操作のみを利用しているため、ペン入力が可能な全ての機器に応用可能
また、カスタマイズ時の利点としては
- ボタン配置の自由度が大きい
- Hanabiではボタン数が少ないため、ボタン配置の自由度が高い。様々なボタン配置が考えられる
- 縦一列/横一列など、画面占有を考慮した配置
- 上記スクリーンショットのように固めて配置し、ペン操作の移動距離を小さくする
これ以外に、Hanabi操作を使った片手キーボードについても特許申請済です。